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<経済指標コメント> 米5月消費者物価指数は前月比+0.4%

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[米国]

鉱工業生産指数(5月)は前月比-0.2%、設備稼働率は78.1%(前月比-0.2%ポイント)

5月の鉱工業生産指数は前月比-0.2%と2ヶ月連続の低下、6ヶ月連続で横ばいまたは低下が続いている。内訳は製造業同-0.2%、鉱業同-0.3%、公益事業同+0.2%。原油価格下落の影響を受ける鉱業が5ヶ月連続低下しているほか、製造業も過去6ヶ月で4回目の前月比指数低下と生産が伸び悩んでいる。企業部門の景況感や資本財出荷に見られる設備投資拡大への回帰にくらべて鉱工業生産指数はやや弱めであることは否めない。設備稼働率は78.1%(同-0.2%ポイント)と6ヶ月連続の低下。1972-2014年の平均である80.1%からさらに下方に乖離している。総じて鉱工業生産指数はさえない内容といってよい。朗報は自動車生産(乗用車及び軽トラック)が年率12.09百万台(同+2.3%)と3ヶ月連続で増加していること。4-6月期の個人消費の回復と、企業設備投資の拡大により、鉱工業生産も今後緩やかに回復に向かうと見たい。

20150620図1

住宅着工戸数(5月)は年率1036千戸(前月比-11.1%)、着工許可件数は同1275千件(同+11.8%)

5月の住宅着工戸数は年率1036千戸(前月比-11.1%)と3ヶ月ぶりかつ大幅な減少となった。しかしこれは前月の同+22.1%の大幅増の反動減と見ることができ、着工戸数水準は2ヶ月連続で1000千戸以上を維持、トレンドを示す6ヶ月移動平均も1035.8千戸と2ヶ月連続で上昇している。住宅着工は引き続き増加基調を保っているといえる。四半期ベースでも、5月までの4-6月期着工戸数は前期比+12.5%と前期の同-7.3%から大幅増加に転じており、4-6月期GDP統計上の住宅投資は前期の前期比年率+4.9%から大幅な加速が見込める。また、5月の住宅着工許可件数は同1275千件(同+11.8%)の急増。単月の許可件数水準は2007年以来の高水準となった。最近の住宅市場では供給不足から需給がタイトになる傾向がある。着工の増加は需給を緩和して住宅価格の上昇を適度なペースに保つことで需要を喚起するという好循環を生む効果が見込める。

20150620図2

消費者物価指数(5月):総合指数は前月比+0.4%(前年比横ばい)、コア指数は前月比+0.1%(前年比+1.7%)

5月の消費者物価指数、総合指数は前月比+0.4%と4ヶ月連続の前月比上昇かつ強い伸びとなった。ガソリン価格の上昇(同+10.4%)上昇加速の主な要因である。総合指数は前年比でも3ヶ月ぶりに横ばいの伸びに回帰した。食品及びエネルギーを除くコア指数は前月比+0.1%と原油価格下落後も引き続き上昇を続けている。コア指数を構成する品目では、運輸サービス(同+0.7%)が燃料価格上昇開始を反映して伸びを強めたのが目立つ。コア指数は前年比でも+1.7%と安定した上昇率を保っている。コア指数の安定からは、原油価格下落の影響拡大が限定的であることが引き続き示唆されている。原油価格の下落一服で総合CPIは前月比で今後も上昇基調を続け、前年比の伸び率は概ねゼロ~1%の間で推移すると見る。コアインフレ率は1.7%前後で安定推移すると見る。

20150620図3

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