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<経済指標コメント> 米9月小売売上高は前月比+0.1%

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[米国]

小売売上高(9月)は前月比+0.1%、除く自動車同-0.3%

9月の小売売上高は前月比+0.1%と弱めの伸びに留まった。自動車関連を除く売上高は同-0.3%、自動車・ガソリンスタンド・レストランを除く売上高は同-0.1%といずれもマイナスの伸びとなった。新車販売増で自動車及び同部品ディラーが同+1.7%と増加したことが全体の売上を押し上げたが、自動車を除く売上高は減少。ガソリンスタンド同-3.2%の減少はガソリン価格低下によるものだが、自動車・ガソリンを除く売上もマイナス。家電店同-0.2%、建設資材店同‐0.3%、無店舗小売店同-0.2%などで売上が減少した。もっとも8月同時株安の影響で小売売上のトレンドが変化したという証跡はない。前年比の伸び率の推移をみると、自動車・ガソリン・レストランを除く売上高は9月で+3.0%と3ヶ月連続で3%台の伸びを維持。また前月比で衣服店同+0.9%、百貨店同+0.4%などが売上を増やしていることからも、消費の堅調な基調は不変と見たい。

20151017図1

企業在庫(8月)は前月比横ばい、在庫売上高比率は1.37倍

8月の企業在庫は2ヶ月連続で前月比横ばいにとどまり、企業の在庫調整が進行しているとの結果になった。一方で企業売上高は同-0.6%と大幅減少、結果在庫売上高比率は1.37倍と2009年以来の高水準に上昇した。在庫循環図上は「在庫調整」局面に入っており、企業売上の減少に伴い今後は在庫調整が成長を押し下げる要因になると見る。

20151017図2

消費者物価指数(9月)は前月比-0.2%(前年比横ばい)、同コア指数は前月比+0.2%(前年比+1.9%)

9月の消費者物価指数は前月比-0.2%と2ヶ月連続の低下。ガソリン価格の低下(同-9.0%)などエネルギー関連費目の低下が全体を押し下げ、前年比の伸び率は横ばいに低下した。一方で、食品及びエネルギーを除くコア指数は前月比+0.2%と上昇を継続、前年比伸び率は+1.9%と昨年7月以来の水準に上昇した。エネルギー価格低下のコア指数への波及は限定的といえる。内訳では、住居家賃(前年比+3.7%)、運輸サービス(同+2.2%)などがコア指数の前年比の上昇に寄与している。総じてエネルギー価格下落の一時要因を除いてインフレ率は堅調に上昇しているといえる。原油価格が、1バレル=40ドル台でこのまま推移すれば、総合指数も来年初には前年比+1%台後半に回復する計算になる。

20151017図3

鉱工業生産指数(9月)は前月比-0.2%、設備稼働率は77.5%

9月の鉱工業生産指数は2ヶ月連続の低下となる前月比-0.2%。内訳は製造業同-0.1%、鉱業同-2.0%、公益事業同+1.3%。原油価格低下の影響を受ける鉱業が大幅低下したほか、製造業も2ヶ月連続の低下。全体の指数の前年比伸び率は+0.4%にまで低下した。鉱工業生産は昨年末をピークに減少が続いている。背景としてはエネルギー価格低下、海外景気減速による輸出減少、設備投資意欲の減速、そして在庫調整が考えられる。設備稼働率は77.5%(前月比-0.3%ポイント)と2ヶ月連続の低下。鉱工業生産の減少と設備稼働率低下は企業部門の生産活動の減速を表象しており、個人消費が牽引する米経済の拡大抑制要因となっている。在庫循環や企業景況感、ドル高の状況からはこの傾向は年末にかけても継続しそうだ。

20151017図4

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