FC2ブログ

<経済指標コメント> 日本の1-3月期実質GDP成長率(1次速報値)は前期比年率+1.7%

  • カテゴリ:未分類
  • コメント:0件
  • トラックバック:0件
[日本]

実質GDP成長率(1-3月期、1次速報値)は前期比年率+1.7%

1-3月期の実質GDP成長率は前期比年率+1.7%と、筆者の個人予想(同横ばい)を大幅に上回り、2四半期連続のマイナス成長を免れた。需要項目別内訳は、家計消費支出同+1.9%、住宅投資同-3.0%、企業設備同-5.3%、公的需要同+2.6%、企業在庫寄与度同横ばい、純輸出寄与度同+0.7%。家計消費と公的需要の大幅な増加が全体を押し上げている。予想との対比では、家計消費、公的需要、純輸出が大幅に上振れ、企業設備はほぼ予想通りのマイナス成長だった。家計消費は、3月の家計調査が堅調だったことでGDP統計での上振れの可能性をみていたが、これが示現した形である。もっとも1-3月期の実質GDPは閏年要因で押し上げられている。今年の1-3月期の暦日は91日あり、平年の90日よりも約+1.1%多い。家計消費のうち日数に比例すると考えられる品目(食料、光熱・水道、交通・通信、教育・娯楽)のGDPに対する比率は約27%であり、結果1-3月期の実質GDPは前期比約+0.3%、前期比年率で約+1.2%押し上げられている計算になる。実質GDPの実力は同+0.5%程度、うち家計消費は同+0.7%程度となることになる。ともあれ、1-3月期の成長率の上ぶれで、2016年暦年成長率は前年比+0.6%程度を実現できる計算になる。もっとも、4月分の経済指標は、景気ウォッチャー調査がさらに低下するなど芳しくはなく、4-6月期の成長率は同+1%を割り込むレベルに減速すると見る。

20160522図1

機械受注(3月、船舶・電力を除く民需)は前月比+5.5%(前年比+3.2%)

3月の機械受注(船舶・電力を除く民需)は前月比+5.5%(前年比+3.2%)と前月の同-9.2%から反発した。内訳は、製造業(同+19.7%)特に非鉄金属(同+270.4%)からの受注増が全体を押し上げている。機械受注(同)の3ヶ月移動平均は前月比+3.2%と3ヶ月連続上昇、前年比の伸びも+5.6%とプラスを維持しており、機械受注の伸びは低位ながら底堅いと見ることができる。しかしながら、その伸び率はまだ高くはなく、企業設備投資の回復が今後も緩やかなものにとどまるとの見方を支持している。

20160522図2

[米国]

消費者物価指数(4月)は前月比+0.4%(前年比+1.1%)、同コア指数は前月比+0.2%(前年比+2.1%)

4月の消費者物価指数(CPI)は前月比+0.4%と2ヶ月連続の上昇。原油価格の持ち直しを反映して、ガソリン(同+8.1%)などエネルギー価格が上昇したのが指数全体を押し上げた。前年比でも+1.1%と3ヶ月ぶりに伸びを加速させた。食品及びエネルギーを除くコア指数は前月比+0.2%と上昇を継続、前年比でも+2.1%と6ヶ月連続で+2%を上回る伸び率を維持している。総じてCPIインフレ率の回復は当レポートの見通し通りであり、労働市場のタイト化と原油価格の持ち直しで今後もインフレ圧力は継続すると見る。年末には総合CPIは前年比+1.3~1.5%、コアCPIは同+2%強になると見る。インフレ率の継続上昇は6月FOMCで2回目の利上げが実施されるとの筆者個人の予想をも支持する結果である。

20160522図3

住宅着工戸数(4月)は年率1172千戸(前月比+6.6%)、住宅着工許可件数は同1116千件(同+3.6%)

4月の住宅着工戸数は年率1172千戸(前月比+6.6%)と増加に転じた。6ヶ月移動平均も同1157.2千戸(同+1.4%)と上昇に転じ、総じて堅調な住宅着工の趨勢を示唆している。住宅着工許可件数は同1116千件(同+3.6%)とこれも上昇し、今後の着工が増加継続する可能性を示唆している。年初の天候要因で振れの大きかった住宅着工も、その要因が剥落して再び巡航速度の増加ペースに回帰したといえる。タイトな需給を背景に今後も住宅着工は堅調な拡大を継続すると見る。

20160522図4

鉱工業生産指数(4月)は前月比+0.7%、設備稼働率は75.4%

4月の鉱工業生産指数は前月比+0.7%と強い伸びで3ヶ月ぶりの上昇に転じた。内訳は製造業同+0.3%、鉱業同-2.3%、公益事業同+5.8%。原油安の影響で鉱業は依然低下、振れの大きい電力・ガスなどの公益事業の上昇が全体の指数を押し上げた形。製造業は一進一退の状況にあり、前年比の伸び率は+0.4%と依然低位である。設備稼働率は75.4%(前月比+0.5%ポイント)と3ヶ月ぶりに上昇したが、これも公益事業の稼働率上昇が主因である。総じて米国の生産拡大ペースは依然緩やかであり、企業部門の生産回復は今後も緩やかにとどまると見る。

20160522図5

中古住宅販売戸数(4月)は年率5450千戸(前月比+1.7%)、在庫期間は4.7ヶ月

4月の中古住宅販売戸数は年率5450千古(前月比+1.7%)と2ヶ月連続の増加。ただし地域別内訳にはばらつきっがあり、北東部同+2.8%、中西部同+12.1%、南部同-2.7%、西部同-1.7%となっている。また販売戸数の3ヶ月移動平均は同5293.3千戸(同-0.1%)と2ヶ月連続低下。中古住宅販売は高水準ながら増加ペースは一進一退といえる。販売在庫は2140千古(同+9.2%)と4ヶ月連続で増加し、結果在庫期間は4.7ヶ月と、昨年12月のボトム3.9ヶ月から相応に長期化した。しかしながら在庫期間の水準は適正とされる6ヶ月に比べてまだ短く、中古住宅販売市場の需給は依然タイトといえる。中央販売価格は前年+6.3%と適正からやや強め。総じて中古住宅販売市場は今後も堅調に拡大を続けると見たいが、供給不足や、ここ1年の販売戸数の横ばい傾向からは、拡大ペースの加速は見込みにくい。公表元の全米不動産業協会(NAR)はプレスリリースで「低い住宅ローン金利と在庫積み上げの季節要因で消費者は住宅探しや購入を活発化させている」としている。住宅販売市場が最も活発な春のシーズンに、例年通りの市場活況がみられている模様だ。

20160522図6

スポンサーサイト