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<経済指標コメント> 日本の7-9月期実質GDP成長率(1次速報値)は前期比年率+2.2%

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[日本]

実質GDP成長率(7-9月期、1次速報値)は前期比年率+2.2%

7-9月期の実質GDP成長率(1次速報値)は前期比年率+2.2%と、筆者個人予想(同+0.4%)を大幅に上回る強い伸びとなった。これは3四半期連続のプラス成長かつ2015年1-3月期以来の高成長となる。しかし内訳をみると、成長の大半が外需であり上ぶれはほぼこれで説明できる一方、内需はむしろ減速しほぼ予想通りの結果であった。需要項目別内訳は、家計消費同+0.2%、住宅投資同+9.6%、設備投資同+0.1%、公的需要同+0.8%、企業在庫寄与度同-0.3%、純輸出寄与度同+1.7%。財・サービス輸出の増加(前期比年率+8.1%)が全体を押し上げ、純輸出だけで成長が同+1.7%押し上げられた。家計消費、設備投資は前期比微増にとどまっている。家計消費・住宅投資・設備投資を合わせた国内最終民間需要は同+0.5%と前期の同+1.0%から減速、2四半期連続の減速となった。総じて、見かけほどには成長拡大ペースは強くなく、実態的には潜在成長率並みの拡大ペースだといえる。もっとも数字の上では今回の上ブレで、2016暦年成長率は前年比+1%レベル、2016年度は前年度比+1.4%レベルの強い伸びが期待できる。

20161120図1

[米国]

企業在庫(9月)は前月比+0.1%、企業売上高は同+0.7%、在庫売上高比率は1.38倍

9月の企業在庫は前月比+0.1%と弱めの伸び、3ヶ月前対比の伸び率は+0.3%と、6月末の同+0.5%から減速した。一方企業売上高は前月比+0.7%と強い伸び。結果在庫売上高比率は1.38倍と2015年8月以来の水準に低下した。輸出の回復と内需拡大で企業売上は増加し、在庫調整が進行したことを示唆している。在庫循環図は「意図せざる在庫減」局面にあり、今後在庫積み上げが再開される可能性を示唆している。なお、9月の企業在庫統計は7-9月期で在庫積み上げペースが低下したことを示唆しており、速報値で在庫投資が成長にプラス寄与したGDP統計が改定値では下方改訂される可能性がある。

20161120図2

小売売上高(10月)は前月比+0.8%、除く自動車関連同+0.8%

10月の小売売上高は前月比+0.8%と強い伸び。自動車関連を除くベースで+0.8%、自動車・ガソリン・レストランを除く売上も同+0.9%の伸びとなった。新車販売増加やガソリン価格上昇の影響を除いても個人消費が予想以上に強いペースで拡大しているとの結果になった。内訳は、自動車及び同部品ディーラー同+1.1%、建設資材店同+1.1%、ガソリンスタンド同+2.2%、衣服店同+0.6%、巣ポーツ用品店等同+1.3%、家電店同+0.2%など主要業種が軒並み売上を拡大した。10‐12月期のGDP統計上の実質個人消費は前期比年率+1.7%程度への減速を個人予想しているが、10月の小売売上はこれを上回るペースの増加である。

20161120図3

鉱工業生産指数(10月)は前月比横ばい、設備稼働率は75.3%

10月の鉱工業生産指数は前月比横ばい、内訳は製造業同+0.2%、鉱業同+2.1%、公益事業(電力・ガス)同-2.6%。振れの大きい公益事業の低下が全体を押し下げており、製造業は2ヶ月連続の上昇、原油価格回復を反映して鉱業が大幅に上昇している。内容は見かけほど悪くないといえる。設備稼働率は75.3%と前月比-0.1%ポイントの低下で依然低位にあるものの、これも製造業及び鉱業では上昇している。自動車生産台数(乗用車及び軽トラック)は年率12.11百万台(同+1.1%)と増加した。総じて、輸出の回復と原油価格の安定化で企業部門の生産は底入れが見えてきているといえる。

20161120図4

住宅着工戸数(10月)は年率1323千戸(前月比+25.5%)、着工許可件数は同1229千件(同+0.3%)

10月の住宅着工戸数は年率1323千戸(前月比+25.5%)の急増、過去2ヶ月の大幅減少をカバーする増加となった。内訳は1世帯住宅同869千戸(同+10.7%)、前月に一時的な急減を見せた集合住宅(5世帯以上)同445千戸(同+74.5%)と、いずれも増加。地区別には北東部同+44.8%、中西部同+44.1%、南部同17.9%、西部同+23.2%と押しなべて増加している。住宅着工許可件数は同1229千件(同+0.3%)と堅調な増加。総じて住宅建設市場は堅調な拡大を継続しているといえる。もっとも10月の急増は過去数ヶ月に見られる統計のブレの一部である可能性も高く、11月にはこの反動もみられる可能性がある。

20161120図5

消費者物価指数(10月)は前月比+0.4%(前年比+1.6%)、同コア指数は前月比+0.1%(前年比+2.1%)

10月の消費者物価指数(CPI)は前月比+0.4%と強めの伸び。ガソリン(同+7.0%)価格の上昇が全体を押し上げた。前年比の伸び率も+1.6%と3ヶ月連続で上昇した。食品及びエネルギーを除くコア指数は前月比+0.1%(前年比+2.1%)と堅調に上昇している。総じてCPIインフレ率の上昇ペースは当レポートの見通し通りであり、FOMCが12月定例会合で追加利上げを決定するとの個人予想を支持する結果である。

20161120図6

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