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<経済指標コメント> 米5月非農業部門雇用者数は前月比+280千人

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[米国]

実質個人消費(4月)は前月比横ばい、PCEデフレーターは前年比+0.1%、同コア同+1.2%

4月の実質個人消費は前月比横ばいにとどまった。内訳は耐久消費財消費同+0.1%、非耐久消費財消費同-0.3%、サービス消費同+0.1%といずれも低調。4月は自動車関連を除く名目小売売上高が前月比+0.1%、新車販売も減少していたことからやむを得ない結果ともいえる。今年に入ってからの実質個人消費の前月比の伸び率は+0.1%と、4月までの個人消費拡大ペースは低調といえる。このペースだと、5、6月の実質個人消費が前月比+0.2%の伸びだったとしても4-6月期実質個人消費は前期比年率1%台半ばに留まる計算になり、筆者個人予想の同+2%台半ばに対しては下振れて推移している。しかしながら、5月には新車販売台数が大幅に増加、また雇用拡大ペースも加速している、さらに低インフレ率は実質可処分所得の拡大要因であることなどから、5月以降は個人消費拡大ペースは再び加速すると見たい。個人消費支出価格指数(PCEデフレーター)は前月比横ばい(前年比+0.1%)、同コア指数は前月比+0.1%(前年比+1.2%)。総合インフレ率は原油価格低下で依然低水準であるが、コアPCEデフレーターは前年比で相対的に高い伸びを維持しており、原油価格低下の他のインフレ率への波及は限定的といえる。

20150606図1

ISM製造業指数(5月)は52.8%(前月比+1.3%)、非製造業指数は55.7%(同-2.1%)

5月のISM製造業指数は52.8%(前月比+1.3%)と7ヶ月ぶりの上昇。総合DIを構成する5つのDIの内訳は、新規受注55.8%(同+2.3)、生産54.5%(同-1.5)、雇用51.7%(同+3.4)、入荷遅延50.7%(同+0.6)、在庫51.5%(同+2.0)。先行性のある新規受注DIと雇用DIの上昇は今後の企業部門の回復見通しにとっての朗報である。企業部門特に製造業は昨年末より景況感の悪化が目立っていたが、悪天候や西海岸港湾ストの影響の解消でようやく底入れの兆しがみられる。1-3月期の企業部門の低迷が一時要因であったことを示唆する内容である。ISM非製造業指数は55.7%(同-2.1%)と低下したものの依然高水準を保っている。総合DIを構成する4つのDIの内訳は、事業活動59.5%(同-2.1%)、新規受注57.9%(同-1.3)、雇用55.3%(同-1.4)、入荷遅延50.0(同-3.5)。総じて製造業中心に米国の企業部門は景況観回復とともに4-6月期には設備投資も緩やかながら回復基調をたどると見る。

20150606図2

新車販売台数(5月)は年率17.7百万台(前年比+6.3%)

5月の新車販売台数は年率17.7百万台と前月の同16.5百万台から急増、水準としては実に2005年7月以来約10年ぶりの販売台数となった。ガソリン価格の低下や自動車ローン条件緩和が自動車販売を押し上げる要因となっていると考えられる。個人消費全体も1-3月期は減速したが、4-6月期には再び加速するとの見方を支持する内容である。4月までの実質個人消費は筆者個人の予想より下振れているものの、5、6月での反発で4-6月期の実質個人消費の前期比年率2%成長は十分可能である。

20150606図3

雇用統計(5月):非農業部門雇用者数は前月比+280千人、失業率は5.5%

米5月雇用統計、事業所調査による非農業部門雇用者数は前月比+280千人と予想を上回る増加となった。これは2ヶ月連続の増加加速かつ今年最大の増加幅である。不振だった3月分)も同+119千人に上方再改訂され、結果非農業部門雇用者数の伸びの3ヶ月移動平均は+207千人と2ヶ月連続上昇かつ2ヶ月連続で+200千人以上を維持した。業種別では小売業(同+31.4千人)の雇用が加速しており、4月まで不振だった小売売上が5月に回復した可能性を示唆している。また景気敏感な娯楽・宿泊業(同+57千人)の雇用拡大も個人消費の回復を示唆している。1-3月期の景気減速はソフトパッチに過ぎないとの見方に整合している。もっとも原油価格下落の影響で鉱業(同-18千人)の雇用減少は継続している。時間当たり賃金(生産及び非監督労働者)は前年比+2.0%と4ヶ月ぶりに2%の伸びを回復。非農業部門雇用者数の伸び(前年比+2.2%)と合わせ名目ベースで4%以上、現状の低インフレ下では実質ベースでもほぼ4%の購買力の伸びが確保されている。家計調査による失業率は5.5%(前月比+0.1%)と小幅上昇したものの、労働力人口・就業者数いずれもが前月比で増加しており、労働市場の拡大を伴うよい失業率上昇といえる。なお労働参加率は依然低位なるも62.9%(同+0.1%)と2ヶ月連続で上昇した。自動車販売増加、企業景況感回復、資本財受注増加など5月に入ってからの米経済指標には回復が目立ち、1-3月期のマイナス成長がソフトパッチに過ぎないとの見方を支持している。2015年通年の成長率は前年比+2%台は確保可能である。FOMCが9月に利上げ開始を決定するとの個人予想も維持する。

20150606図4

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