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<経済指標コメント> 米12月非農業部門雇用者数は前月比+292千人

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[米国]

ISM製造業指数(12月)は48.2%(前月比-0.4%ポイント)、非製造業指数は55.3%(同-0.6%ポイント)

12月のISM製造業指数は48.2%(前月比-0.4%ポイント)と実に6ヶ月連続の低下、景気判断の分かれ目を示す50%を2ヶ月連続で下回った。ISM製造業指数が2ヶ月以上連続で50%を下回るのは2009年7月以来のことである。総合DIを構成する5つのDIの内訳は、新規受注49.2%(同+0.3)、生産49.8%(同+0.6)、雇用48.1%(同-3.2)、入荷遅延50.3%(同-0.3)、在庫43.5%(同+0.5)。雇用DIの低下が全体を押し下げており、先行性のある新規受注と生産DIはいずれも小幅上昇したものの、いずれも50%を2ヶ月連続で下回った。調査対象先の回答には「原油価格低下が掘削活動に影響(石油石炭製品)」「12月の利益は前月比横ばい(コンピューター及び電気製品)」「売上は好調、低燃料価格がSUVとトラック売上を維持(プラスチック及び革製品)」など、原油価格低下の影響がまちまちであることを示唆している。非製造業指数は55.3%(同-0.6%ポイント)と2ヶ月連続の低下、相対的には高水準を保っているものの2014年4月以来の水準にまで低下した。総合DIを構成する4つのDIの内訳は事業活動58.7%(同+0.5)、新規受注58.2%(同+0.7)、雇用55.7%(同+0.7)、入荷遅延48.5%(同-4.5%)と、入荷遅延以外のDIはすべて前月比上昇している。総じて年末にかけて原油価格再下落やドル高影響と思われる要因で企業景況感の軟化は継続している。他の経済指標と合わせても10-12月期の実質GDP成長率は前期比年率+1%レベルに減速したとの見方に整合している。

20160109図1

新車販売台数(12月)は年率17.2百万台(前月比-0.8%)

12月の新車販売台数は年率17.2百万台(前月比-0.8%)と2ヶ月連続の減少、4ヶ月ぶりに年率18百万台を下回った。年率18百万台の自動車販売は米国においてほぼ飽和状態に近いとみられることから、この減速はある程度想定されたものである。ただし減少幅は想定よりも大きく、12月の実質個人消費はこの自動車販売減少で筆者予想(前月比+0.3%)よりも下振れるリスクが出てきた。

20160109図2

雇用統計(12月):非農業部門雇用者数は前月比+292千人、失業率は5.0%(前月比横ばい)

12月の雇用統計、事業所調査による非農業部門雇用者数は前月比+292千人と強い伸び。業種別では、専門ビジネスサービス(同+73千人)の大幅増加が目立つほか、建設(同+45千人)、教育及び医療サービス(同+59千人)など、景気敏感業種とディフェンシブ業種のいずれでも雇用が増加している。過去2ヶ月分も上昇改訂され、非農業部門雇用者数の前月比増加数の3ヶ月移動平均は+283.7千人と3ヶ月連続の増加数加速となった。時間当たり賃金(生産及び非監督労働者)も前年比+2.4%と前月の同+2.1%から伸び率が急上昇しており、再び賃金上昇ペースが加速を始めたことを示唆している(季節調整済データによる)。家計調査による失業率は5.0%(前月比横ばい)と、米議会予算局推計の自然失業率5.1%を下回っている。内容を見ると、労働力人口と就業者数のいずれもが増加しており、労働市場の拡大を伴う失業率の安定である。労働参加率は62.6%(同+0.1%)とわずかに上昇した。総じて米雇用市場は堅調な拡大を続けており、今後は賃金上昇率も加速することが見込まれるといえる。ただし、現在の米雇用市場がほぼ完全雇用に近い状態にあることから、今後雇用増加と失業率低下ペースは徐々に減速せざるを得ないと見る。

20160109図3

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