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<経済指標コメント> 米5月小売売上高は前月比+0.5%

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[米国]

企業在庫(4月)は前月比+0.1%、企業売上高は同+0.9%、在庫売上高比率は1.40倍

4月の企業在庫は前月比+0.1%と2ヶ月連続の増加。企業売上高は同+0.9%と2ヶ月連続かつ2014年2月以来の大幅増加となった。内訳は製造業同+0.5%、小売業同+1.4%、卸売業同+1.0%と、4月の小売売上急増が全体を押し上げている。結果在庫売上高比率は1.40倍と13カ月ぶりに小幅低下した。単月指標としては、在庫積み上げを上回る売上増で在庫調整が進んだ形である。しかし、4月の在庫調整は家計部門の反動増によるところが大きく、また在庫売上高比率は依然高水準であり、在庫循環図はいまだ在庫調整局面にある。外需や設備投資など企業部門における売上高が本格回復するまでは在庫調整圧力は継続し、生産抑制圧力となると見たい。

20160619図1

小売売上高(5月)は前月比+0.5%、除く自動車関連同+0.4%

5月の小売売上高は前月比+0.5%と、前月の同+1.3%の急増後も依然堅調な増加で、個人消費が年初の減速から確実に回復しているとの結果になった。自動車関連を除く売上高も同+0.4%と堅調。業種別内訳は、自動車及び同部品ディーラー同+0.5%、家電店同+0.3%、ガソリンスタンド同+2.1%、衣服店同+0.8%など、多くの業種で売り上げが増加している。ガソリン価格の上昇を反映してガソリンスタンド売上が大幅増となっているが、自動車・ガソリンスタンド・レストランを除くベースでも同+0.2%と、前月の同+0.7%急増につづき堅調な拡大である。5月までの4-6月期小売売上高は前期比+1.5%と、1-3月期の同+0.7%から加速している。総じて個人消費は、雇用拡大と賃金上昇を背景に堅調な拡大に回帰しているといえる。

20160619図2

鉱工業生産指数(5月)は前月比-0.4%、設備稼働率は74.9%

5月の鉱工業生産指数は前月比-0.4%と前月の同+0.6%から反落。内訳は製造業同-0.4%、鉱業同+0.2%、公益事業同-1.0%。原油価格の持ち直しで鉱業が底入れの兆しがあるものの、製造業は依然低調、前年比では-0.1%と5ヶ月ぶりのマイナス成長に転じた。鉱工業設備稼働率は74.9%(前月比-0.4%ポイント)と低下。自動車生産台数(乗用車及び軽トラック)は年率11.06百万台(前月比-7.1%)の大幅減。自動車販売が年率17百万台台の飽和状態に近いことから、生産の伸びは減速していると見られる。総じて企業部門の生産は需要低迷と在庫調整で弱含みが続いているといえる。

20160619図3

消費者物価指数(5月)は前月比+0.2%(前年比+1.0%)、同コア指数は前月比+0.2%(前年比+2.2%)

5月の消費者物価指数(CPI)は前月比+0.2%と3ヶ月連続の上昇。原油価格の持ち直しを反映して、ガソリン(同+2.3%)が大幅上昇したほか、衣服(同+0.8%)、医療サービス(同+0.5%)、運輸サービス(同+0.3%)などが上昇した。前年比では同+1.0%と前月の同+1.1%からやや伸びが減速したものの、概ね予想の範囲内である。食品及びエネルギーを除くコアCPIは前月比+0.2%、前年比+2.2%と引き続き堅調に上昇している。総じて米国のインフレ圧力は、失業率低下などに見られる経済ののしりろの縮小と、原油価格の持ち直しを背景に、じりじり高まっているといえる。年末の総合CPIは前年比+1.6%、コアCPIは同+2.2%のレベルになると見る。インフレ動向はFRBの金融緩和政策解除継続を正当化する動きである。

20160619図4

住宅着工戸数(5月)は年率1164千戸(前月比-0.3%)、住宅着工許可件数は同1138千件(同+0.7%)

5月の住宅着工戸数は年率1164千戸(前月比-0.3%)の微減。同6ヶ月移動平均は同1157.5千戸(同-0.1%)とわずかに下降に転じたが、前年比では+10.3%と2桁の伸びを維持している。5月までの4-6月期住宅着工戸数は前期比+1.2%と2四半期連続の増加ペースを維持している。先行指標となる住宅着工許可件数は同1138千件と2ヶ月連続の増加で、6月以降も着工が堅調に増加することを示唆している。総じて住宅着工戸数は堅調な拡大を続けているものの、中期的にはそのペースはやや減速しつつあると言わざるを得ない。

20160619図5

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