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<経済指標コメント>日本の4-6月期GDPは-6.8%減

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[日本]

実質GDP成長率(4-6月期、1次速報値)は前期比年率-6.8%

4-6月期の実質GDP成長率は前期比年率-6.8%と、前期の同+6.1%(2次速報値の同+6.7%から下方改訂)から大幅反落した。内訳は家計消費支出が同-19.2%(前期同+8.5%)、住宅投資が同-35.3%(前期同+8.2%)、民間企業設備が同-9.7%(前期同+34.6%)といずれも大幅に減少した。一方公的需要は同+0.8%、純輸出は寄与度+3.2%、企業在庫は同+3.4%と成長にプラス寄与した。全体に、家計消費と住宅投資については反動減が1-3月期の駆込み需要を大幅に上回った形。今後については、いくつかの経済指標で反動減緩和の兆しがみられる。新車販売台数は4月の落込みのあと5月以降3ヶ月連続で増加し、7月には285.9千台と前年同月をも上回っている(日本自動車販売協会連合会統計による)。6月の内閣府消費総合指数は前月比+0.7%と2ヶ月連続の上昇を見せている。これらより、7-9月期には再び実質GDPはプラス成長に回帰すると見る。しかし、8月は台風の影響で家電・スーパー・百貨店の売上が減少(内閣府「消費税率引上げ後の消費動向等(8月第2週)」)するなど消費反動増ペースがやや鈍っている可能性がある。一方7-9月期に家計消費が前年同期比+2.0%成長に回帰するには消費総合指数が7月以降毎月前月比+1.5%増加する必要があり、ややハードルは高い。また、7月機械受注統計では、7-9月期の受注見通しが前年同期比でマイナスとなっているなど、企業部門の反発もやや弱めの見通しである。筆者個人は2014暦年の成長率を前年比+1.8%、2014年度成長率を前年度比+1.2%と予想しているが、GDP統計公表後の指標を勘案するとやや下方リスクが出てきたと見ざるを得ない。
20140816図1

機械受注(船舶・電力を除く民需、6月)は前月比+8.8%(前月同-19.5%)

6月機械受注(船舶・電力を除く民需)は前月比+8.8%と3ヶ月ぶりに前月比増加したが、4月の同-9.1%、5月の同-19.5%を取り返すには至らなかった。また同時に公表された7-9月期見通しは前期比+2.9%と増加見通しではあるものの、4-6月期実績の同-10.4%を取り返すには至らない水準、かつ前年同期比でも-0.3%のマイナス見通しとなっている。企業部門の駆け込み需要反動減を7-9月期で完全に取り返せるかは微妙になっている。
20140816図2

[米国]

小売売上高(7月)前月比横ばい、除く自動車関連は同+0.1%

7月の小売売上高は前月比横ばい(前月同+0.2%)と4ヶ月連続の減速、除く自動車関連でも同+0.1%(前月同+0.4%)に減速した。内訳では、新車販売の減少を背景に自動車・同部品ディーラーが前月比-0.2%、また百貨店同-0.7%、家電店同-0.1%などが売上を減少させた。GDP統計上の個人消費の基礎統計となる「自動車・ガソリン・建設資材・レストランを除く」ベースも同+0.1%(前月同+0.6%)と減速。もっとも小売売上は年初に寒波の影響で大幅落ち込んだあと、積上がり需要による反動増が3月まで続いていたため、その剥落と考えれば表面の数字ほどに悲観的になる必要はなく、個人消費は引き続き堅調と見る(8月15日付<経済レポート>参照)。仮に8月以降反発が見られないようであればこの見方に下方リスクが出てくる。
20140816図3

企業在庫(6月)は前月比+0.3%、企業売上は同+0.4%

6月の企業在庫は前月比+0.3%とやや弱めの伸び、前月分も同+0.3%と速報値の同+0.5%から下方改訂されている。3ヶ月前対比の在庫の伸びは前月に比べてやや減速している。4-6月期GDP速報値では企業在庫が実質GDPを+1.66%と大幅に押し上げたが、今後その寄与度は低下すると考えられる。
20140816図4

鉱工業生産指数(7月)は前月比+0.4%、設備稼働率は79.2%

7月の鉱工業生産指数は前月比+0.4%と堅調な伸び、内訳は製造業同+1.0%、鉱業同+0.3%、公益事業同-3.4%と、製造業の生産増が目立つ。製造業の中でも自動車・同部品が同10.1%と急増、生産者による8月以降の自動車販売増加期待の反映とみられる。7月の小売売上高の減速に関わらず今後の個人消費が堅調なことを示唆する内容と見たい。設備稼働率は79.2%(前月比+0.1%ポイント)と3ヶ月連続の上昇、ただし1972-2013年の平均である80.1%にはまだ回帰していない。米国経済にはまだ巡航速度以上ののりしろがあると考えられる。
20140816図5


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