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<経済指標コメント> 米8月非農業部門雇用者数は+142千人

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[米国]

ISM製造業指数(8月)は59.0%(前月比+1.9%ポイント)、非製造業指数は59.6%(同+0.9%ポイント)

8月のISM製造業指数は2ヶ月連続上昇となる59.0%(前月比+1.9%ポイント)、水準は2011年3月以来の高水準。製造業18業種中17業種が経済活動の拡大を報告している。総合DIを構成する5つのDIの内訳は、新規受注66.7%(同+3.3%ポイント)、生産64.5(同+3.3)、雇用58.1(同-0.1)、入荷遅延53.9(同-0.2)、在庫52.0(同+3.5)。雇用DIがわずかに低下したものの、先行性のある新規受注DI、一致性のある生産DIは前月比大幅上昇となった。製造業指数59.0%は実質GDP成長率との相関からは前期比年率約+3.5%の成長に相当する。ISM非製造指数は59.6%(前月比+0.9%ポイント)と2ヶ月連続上昇、水準は現在の指数の連続性のある2008年1月の開始以来最高水準となった。非製造業15業種のすべてが経済活動の拡大を報告している。総合DIを構成する4つのDIの内訳は、事業活動65.0(同+2.6)、新規受注63.8(同-1.1)、雇用57.1(同+1.1)、入荷遅延52.5(同+1.0)。総じて、企業景況感は高水準に上昇しており、引き続き米経済が堅調な拡大を続けていくことを示唆している。
20140906図1

新車販売台数(8月)は年率17.4百万台(前月比+1.0%)

8月の新車販売台数は年率17.4百万台(前月比+1.0%)の急増。年率販売台数が17百万台を上回ったのは実に2006年7月以来のこと。2008年のリーマンショック以前の2000年代には年間17百万台が自動車販売の一つの目途とされていたが、金融危機による落ち込みからようやく以前の水準に回帰したことになる。一方短期的にも8月の自動車販売増加は個人消費の加速を示唆している。実質個人消費は7月に前月比-0.2%のマイナス成長となり消費拡大に一服感があった。しかし8月新車販売の急増は、8月以降再び個人消費は再加速していることを示唆している。今後の8月個人消費関連指標(小売売上高等)の再加速に期待できる。
20140906図2

雇用統計(8月):非農業部門雇用者数は前月比+142千人、失業率は6.1%(前月比-0.1%ポイント)

8月雇用統計、事業所調査による非農業部門雇用者数は予想を下回る前月比+142千人にとどまった。内訳を見ると、自動車及び同部品製造業(前月比-4.6千人)、小売業(同-8.4千人)が前月比で雇用が減少に転じたほか建設業(同+20千人)などの雇用増加ペースが減速している。一方で専門ビジネスサービス(同+47千人)、教育・医療(同+37千人)は雇用が加速している。米労働省によれば、自動車製造業では7月の定例工場閉鎖後の再雇用数減少、小売業はニューイングランド地方のスーパーのストライキが雇用減の要因とされている。スーパーのストライキは一時要因、また自動車は生産・販売ともに7~8月に増加しており、労働需要は本来的には強いと考えられる。8月雇用統計上の雇用増加ペース減速は一時的なものと見たい。家計調査では、失業率が6.1%(同-0.1%ポイント)と小幅低下。内訳を見ると労働力人口が前月比減少し労働参加率は62.8%(同-0.1%ポイント)に低下していることが失業率低下に寄与しているものの、就業者数も同時に増加している。他の雇用関連指標(ISM非製造業指数の雇用DI、ADP社民間就業者数)が8月に堅調な伸びを示していることからは、堅調な雇用増加基調に変化はないと見たい。時間当たり賃金(生産及び非監督労働者)は前年比+2.5%と2010年以来の高い伸び率となっている。インフレ率を2%とした場合実質賃金上昇率は約+0.5%となり、今年に入り物価上昇で一時伸びが減速していた実質賃金の伸びが加速に転じ始めている。時間当たり賃金は失業率低下に遅行して今後も伸びが加速すると見る。イエレンFRB議長が重視するその他の指標では、27週以上の長期失業者は2963千人(同-192千人)、経済的理由によるパートタイマーは7277千人(同-234千人)といずれも好転(減少)している。総じて労働市場の堅調拡大基調は不変、またイエレン議長の重視する指標も好転していることから、FRBの金融政策についての個人予想(今年10月に資産購入停止決定、来年6月または7月に利上げ開始)を維持する。
20140906図3

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